エンバランス誕生物語

ただ便利なものを作ればいいのか?

15年程前、環境悪化や資源枯渇といったことに危機感を抱き始めました。
プラスチック製品は環境にとって「悪者」という烙印をおされた頃です。
私の会社は、食品や医療の分野に「安全と衛生」を提供する製造会社で、
ちょうど多くの人々に対しての製品の提案を積極的に行っているころでした。

作業効率と衛生モラルの向上を優先すると、
どうしてもプラスチックの使い捨て製品が多くなるのです。
それも全ては人々のくらしを豊かにしていくため。
しかし、ただ便利なものを作り続けていくことが
本当に未来のくらしのためなんだろうか?

自然資源と真剣に向き合いました。

悩みました。
このまま使い捨て製品を作り続けていていいのか。
大いに悩みましたが、私が廃業しても世の中が変わるわけではなく、
使い捨て製品の需要は変わりません。
もちろん便利なものを全て否定することもできません。
よし、それなら我々から新しい世界を造っていこうと心に決めました。

もったいない精神

石油を精製するときにできるナフサというものから造られています。
原油は地球が何億年もかけて創り出した大切な自然資源です。
酸素と炭素と水素の結合からなっている本来は人に優しいものであるはずです。

これを粗末に扱ってはならないと思いました。環境に対して「悪者」であるとするのは、 そんな風に扱っている我々の心なのだと想い、プラスチックの名誉挽回への気持ちが、 新しいプラスチック開発に繋がっていきました。

EMとの出会い。そして製品に

同じ頃、有用微生物群(EM)が手元にありました。
土壌改良や水質浄化に役立つものとして使っていましたが、
この関連でプラスチックを改良できないかと考え、いろいろ試してみた訳です。
この過程では、今では笑い話となったものもたくさんあるのですが・・・

新しいプラスチックの誕生

試行錯誤のあと、EMが造った有用な働きを、水熱科学の理論を持ってプラスチックに付与する技術にたどり着き、 なんとかそれらしき「もの」はでき、ポリエチレンの袋として姿を持ちました。
まさに新しいプラスチック素材を利用した始めての製品です。
もったいない精神から生まれた新しいプラスチックです。

ここからが本当に大変でした

この開発第一号製品が人々のくらしにどう役立つだろうか。
何度も何度も研究を重ねました。
この第一号製品に、食品を入れて鮮度の変化に関しての比較実験をしてみると、
すばらしい効果をみせてくれたのです。この第一号製品の袋に入れた食品と、
そうでないものの鮮度保持には変化がありました。
また鮮度だけでなくそのものの味も「荒々しさ」から「まろやかさ」に変わるよう
に感じたのです。まるで包まれた食品が喜んでいるような印象でした。
ここにエンバランスは誕生したのです。
木製品や布製品と同様に、もったいない精神で使用できる新しいプラスチックです。

「よいものならやり通しなさい」

それからはこの効果を学術的に理論化するため、素人ながらの学問を始めました。
触媒、鏡面異性、水熱科学反応…など、
大学の門をたたいて、いろいろ教えを戴きました。
今でも尊敬する先生から言われた言葉が忘れられません。
「人のやらないことをやりなさい」「良いものならやり通しなさい」
その言葉に励まされて今に至っています。

包まれたものが元気に

食品の鮮度に関して言えば、殺菌剤や抗菌剤で微生物を殺して劣化を遅らせるのではなく、食品そのものが元気になり腐敗の原因になる微生物に負けないようになって欲しいと思っています。エンバランスで包まれた「ものたち」が外から受ける様々な影響に負けないような元気をもつことを望んでいます。このエンバランスの元気なエネルギーが食品や水、薬、化粧品、衣類・・・多くのものに優しく働いてくれればと思っています。
「悪者」の烙印を押されていたプラスチックをリ・ユース精神によりエンバランスを誕生させてからは、人やものを見る目が変わりました。
元々の「悪者」はないのだ、人の意識が作り出しているものにすぎないのだと。
そして、変容も可能なのだと知り気持ちが優しくなったように思います。
これもエンバランスの効果でしょうか?(笑)

エンバランスの普及へ

エンバランス(embalance)の開発は、微生物のEMから始まりましたが、
今ではその“エン”は「円・○・縁」が相応しいと感じています。
円・○のように偏りがなくバランスを保ち、
エンバランスを通じて皆様との縁を大事にしたいという想いがあります。
私達は日常の生活の中で様々なストレスを受けていますが、
エンバランスの元気を受け取っていただきお役に立てればこの上ない幸せです。
私達の生活に無くてはならない大切なプラスチックを、
エンバランスの普及と言う形で伝え続けたいと考えてております。

感謝

増本 勝久さんからのお言葉